2006-01-14から1日間の記事一覧

015:臨場★★★

終身検視官の異名を持つ倉石義男の登場する連作短編ミステリ。 本格ミステリ大賞の候補作品の一つに選ばれた際に、その選考委員の一人が、「私は本格ミステリしか読まない。この臨場は、本格ミステリではないから読まないが、そうすると、すべての候補作品を…

014:結婚なんてしたくない★★

先が読め、読みやすい。読み終わった後も、一応いい読後感が得られる。 男性に比較し、女性があまりにステレオタイプすぎるが、そう感じさせることを狙って書いたのだととすると、作者の術にはまったのかも。

013:庖丁人轟桃次郎 (ハヤカワ・ミステリワールド)★★★

ロアルドダール風の味をねらったのかもしれないが、はずした感じ。鯨さんにしては、暴力的な描写も多かった。 主人公の桃さんが、函館→仙台と流れて、現在の店に落ち着いたことになっているが、あまり仙台の描写が出てこない。わずかに、次の部分で示すのみ…