Art on Ice 〜TRUE LOVE〜
最近思ったこと。
ふだんは気付いていないけど、着実に人間年をとっている。
先週末に見た、アイススケートのショーのこと。
藤井フミヤの歌にあわせて、スケート選手が演じるもの。
彼の代表曲でもある「TRUE LOVE」を羽生結弦選手が、「Another Orion」を高橋大
輔選手が演じた。
当初この話を聞いたとき、Another OrionとTRUE LOVEは逆のほうが似合うんじゃな
いかと思っていた。が、これが、意外と良かった。
二人を逆転させたほうがよいというのは、若いの恋をふりかえるTRUE LOVEは、羽
生の歳(=18歳、大学1年)では無理だろうという趣旨から。ところが、この歌が
主題歌となった「あすなろ白書」は学生時代の恋を思い出すという話なので、そう考
えると大学生となった彼の演じる熱情もおかしくはない。
君だけを信じて〜♪
という有名なサビの部分も、まさにそのまっさかりにいる感があって、これはこれで
ありだと思った。
で、スケートの演技自体の感想としてはそれで終わりなのだが、本題となる年を
とったという点について。
この曲は、歌手自らが「羽生選手が生まれる前に発表した曲」と紹介したが、
チェッカーズを解散したあとにソロとして歌い、大ヒット。
当然、その年の紅白歌合戦にも出場し、その年の司会者である石田ひかりが、フジ
系月9ドラマ「あすなろ白書」にも登場していたことから、歌い終わったフミヤが白
組側であるのに対し花束を差し出すという演出があった(ちょっと涙ぐんでいたよう
な記憶すらある。)。
てなことをですね、曲が終わって、藤井氏と羽生氏が握手をするというシーンで、
ふわっと思い出したのですよ。
別に、当時も今も、フミヤファンというのでもないのにね。
その連想から、すーっと、その年のゲスト審査員だった市川団十郎さんが、何代目
かという点でのジョークを言ったことを思い出す。
青ざめた石田ひかりさんとふんわりと笑う団十郎さん。
ああ、団十郎さんもこの春に逝ったんだなぁ、、、
こんな風に、何かの曲や、何かの演技が、連想の連鎖を呼ぶ(周りですごいパ
フォーマンスをしているというのにねぇ。)。
すべてのことを、まっさらな状態で感激することができる若い時分に戻りたい気も
するが、いろんなことがいろんな風につながっていく年をとった自分もそんなに悪く
ない。そう、思う今日この頃である。