現代中国の産業―勃興する中国企業の強さと脆さ (中公新書)★★★★

 今朝の地下鉄には、レノボの車内吊り公告があった。このレノボ中国企業であることもこの本を読んだことにより分かったこと。
 P108 「五号文件」外資系メーカーの新規参入や生産ライン増設を禁止する一方、限られた中国企業に参入を認めて育成していこうとするもの。
 また外資系メーカーに対しては生産の60%を輸出すること、部品の60%以上を中国国内で調達することが義務づけられる一方、中国メーカーの研究開発については、政府からの補助金が与えられるという内容も含まれていた。

 最後に現れる「売れる自動車(モノ)を作る力と、核心技術を開発する力は必ずしも一致しない。」とあるが、では、日本企業に「売れるモノ」を作る力を取り戻すにはどうしたらよいか。

 日本の産学連携はあまりうまくいっていないけど、中国のそれは(計画経済という要因がかつてはあったとはいえ、)それなりにうまくいっているように思える。韓国はどうなのだろうか?