大人のための文章教室 (講談社現代新書)★★★

 清水義範の書く文章術の本は、やっぱり作文教室が最高であると再確認した。
 「春を感じたこと」というお題で出した作文で、あまり心の動きを書かない女の子が「いぬのふぐりがぷくぷくしている」と書いてあるのを読み、先生も見方が変わる。あの作品と比較すると点が辛くなるのは仕方がない。
 方言論として、学会などの特殊な用語を使う世界を記した部分が面白く読めた。
 (Gパンなどと書くと年寄りに思われるのね。気をつけねばと思う。)