博士と狂人―世界最高の辞書OEDの誕生秘話★★★1/2

翻訳調の文章に疲れた。マイナーは精神を病み、長年の間幽閉されていたからこそ、OEDの仕事に打ちこむことができたのであり、彼の病気が治癒していたら、OEDは今のような形で完成することはなかっただろうという結論自体はおもしろいが、その結論を導く考証が粗い。当時の精神病院での治療の様子が丁寧でないため、彼の病気の治癒可能性が分からず、単なる思いつきに見えるのが残念。

最後の願い★★1/2

最後の「…そして開幕」はどこかで読んだ気がする。産経新聞書評欄で見かけたため読んで見たが、わざわざ書評に取り上げるほどの本かとというのが正直な感想。でも、産経以外でも、取り上げていたような気もする。